ストーリー・オブ・ザ・イヤー 2020
去年始めてしまったのでせめて3年くらいは続けておくか……という気持ちが働いたので2020年のストーリー・オブ・ザ・イヤーを書くことにする。
・年間でもっとも良かった作品を10本挙げ、記録として残しておく
・ランキング形式ではない
・その年の作品という縛りではなく過去の作品で今年見たものでもOK
ルールは上記の通り。
全てが面倒になり作品の重大なネタバレについても一切隠匿をしていないので体験済みのコンテンツのみ読んでいただけると幸いだ。
- スマガ
- 向日葵の教会と長い夏休み
- 素晴らしき日々~不連続存在~
- うらら迷路帖
- ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド
- アクタージュ
- ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 第6話 『笑顔のカタチ(〃>▿<〃)』
- ATRI -My Dear Moments-
- オレンジ・イズ・ニュー・ブラック 女子刑務所での13ヵ月
- 異世界迷宮の最深部を目指そう
- 選外の作品
スマガ
前評判に違わぬシナリオの長さと、その時間をすべて最高の体験であったと思わせてくれた最高の結末が描かれた最高のビジュアルノベルゲーム(18禁)だった。
スマガに関して自分自身の読み方を言うなればメタ・フィクションとしての面白さの比重が一番大きかったな、と思う。
スマガは最近流行っている(ような気がする)書き手と読み手間で作用するいわゆるパラ・フィクションや虚構世界の登場人物自身がフィクションであると自覚的な昔ながらのメタ・フィクションではなく、作者が生み出した世界に対して登場人物達が無自覚に反逆を試みる物語だ。こう書くと未プレイの人にとってはごく普通の創作物のフォーマットのように思うかもしれないが、実際のところは少し違う。
ここ数年、人間が物語を作り、勝手な都合で生み出したキャラクタ達に艱難辛苦の道を歩ませるという傲慢さに対してモヤモヤした気持ちをずっと感じていたのだけれど、スマガはそのアンサー、というよりもカウンターの作品であると思う。作者が物語を紡ぐように、物語の中に生み出された登場人物だって物語を紡ぐことができ、それを私達読み手が読むことだってできる。そういう作品だった。
物語としての技巧的な面で言うと、メインヒロイン3人のルートそれぞれが『原器』である彼女たちの嗜好や性格が反映されたバラバラなものであったのがかなり面白くて、最初にプレイすることになるスピカルートの言うなればクサい、王道少女漫画のようなシナリオから一転、陰鬱なメロドラマのように進んでいくガーネットルート、ひとまずの大団円を迎えることになるミラルートの、ミラ自身が世界は救われる、ないしは自分が救うべき物語であると認識しているからこそ描かれたある種荒唐無稽と思うほどのハッピーエンドという振れ幅が作品を表していて1本のゲームなのにそう感じさせないほどに新鮮でよかった。
スピカ、ガーネット、ミラの3人の『主人公』の主観によって作られる世界はもちろん、『主人公』でないのに世界に立ち向かおうとした沖姫々が一番好き。
『Star Mine Girl』にてアリデッドと共に空から見下ろす街の夜景が『魔女が守ることのできる世界』を描いているのに対して、『Saraba Mitsu Getsu』にて沖と共にヘリの機体の中から見下ろす戦火に曝され燃える街並は『魔女以外には守ることのできない世界』を描いていると思っている。考えすぎかもしれない。
続編であるスマガスペシャルは未プレイだが、スマガ自体が完璧な幕引きだったのでわざわざプレイしなくてもいいかな、と思っているがどうなんだろうか。
向日葵の教会と長い夏休み
これもビジュアルノベルゲーム(18禁)。
2020年はこのひまなつ(略称)から始まり、たくさんのパーソナル・コンピュータ・エッチ・ビジュアル・ノベル・ゲームをプレイした。
正直なところこの作品に関してはスマガのように全編通して素晴らしいとは感じておらず、思うところも少しあるのだけれど、それを差し引いてもメインヒロインの一人である夏咲詠のルートが素晴らしかった。
詠ルートは一言で言ってしまうと、人ではない存在が人へと成り、自らの生の意義について悩み苦しみ抜いた結果答えを見つける物語だ。その答えは作中で、存在意義は自ら獲得するものでも他人から決められるものではなく、人と人の普遍的な関係の中で気づかないうちに獲得していくものだという結論になる。
この一本柱になっているメインのテーマの描き方ももちろん大好きなのだけれど、個人的にはそのテーマとすこしだけ視座が違う、詠ルートで描かれる寝子麗である代理の詠、言ってしまえば紛い物の詠の感情は本物なのかどうか?という問題だ。その問に対して劇中での答えは、たとえ紛い物であったとしても、その体験は紛い物である詠自身にしかできないのだからその気持ちは本物である、といったものだ。答えとしてはかなり正答ではあったが、そこに至るまでの描き方、演出が本当に美しい。これは詠ルートだけでなく、もう一人のヒロインである雛桜ルートでも描かれる答えなので、作品全体に通底しているテーマなのだろう。
余談だが、上で書いた思うところとは詠ルートの結末と他ヒロインルートの結末の可能性が同一次元に存在できないという点なのだが、それでも雛桜ルートの結婚式での「生まれてきてよかった」というセリフは上で書いたテーマも含めてすべてを象徴しているものなので、本当に最高。
素晴らしき日々~不連続存在~
これも言わずと知れたビジュアルノベルゲーム(18禁)。 パーソナル・コンピュータ・ドスケベ・ビジュアル・ノベル・ゲームばかりプレイしていたことが如実に表れていて本当に恥ずかしい。
この作品に関しては何もわからん……というか、分かった気になって感動しているだけな気がするので特に何も書かないことにする。少なくとも終ノ空とRemakeをプレイしてからにしたい。語りえぬことには沈黙せねばならないので……
一つだけ書くのであれば、かなり衒学的な作品ではあったが、劇中で多く引用されるウィトゲンシュタインを読んでもここまで感動することは無かったと思うので、そういう意味ではプレイした意味はあったと思う。*1あと、これからの人生を生きていく上での希望のようなものを作品からもらえたので自分の中でだいぶ人生に影響を与えてくれたゲームになってしまった。
水上由岐と橘希実香のことが本当に大好き。
うらら迷路帖
原作漫画を今更ながら読んだが本当にいい作品だった。
元々アニメは見ていたのだけれど、アニメで描かれていた九番占の試験の後の展開が文字通り怒涛。
この作品の大きな構成要素となる占いとは、極論を言うと未来を確定するための儀式であるが、その確定した未来に意味はあるのだろうか?
上ではそう書いたが実際のところ、この作品の占いはそこまで万能ではない。占いによって運命すべてが確定するほどの揺るぎないものではなく、あくまでも兆しや指標になる程度のものだ。だからこそ、その先の未来をより良いものにできるかどうかは自らの意志にかかっていて、その意志こそが大事なのだ、というジョジョ五部のローリング・ストーンズの下りで描かれた運命論に近い作品なのだと思う。その意志の描き方が本当に美しくて、最終巻を職場の休憩室で読んでしまった結果トイレで慟哭するはめになってしまったほどに感動した。
ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド
“『ゼルダ』のアタリマエを見直す”がコンセプトのこのゲーム。過去作は一本もプレイしたことが無かったためそのアタリマエは知らなかったが本当にいいゲームだった。
amazonでのこのレビューがこの作品を表していて本当に好きで何度も読み返している。
ゲームとしても最高なのだがストーリーがこれまた最高で、連綿と続く人間の営みと、そこに存在し続ける愛と祈りを描いた人間賛歌というより人類賛歌だった。
オープンワールドの美しいグラフィックで描かれるハイラルの地はいつゲームを起動しても絶望的な光景が広がっている。魔物は跋扈し人類は追い立てられ、居住地域は全体の2割程度といった状態だろう。ただ、そんな世界であっても毎日毎日朝が来て、日が昇り、時が経ちやがて夜になる。雨が降る日もあれば雷鳴が鳴り響く日もあるだろう。そんな状況であっても生きる意志のある人類は絶望の中であっても生きていくし、また、生きなくてはならない。BotWはそんな生きている者達の『意志』と、斃れていった者達の『遺志』を描いた作品だ。
また素晴らしい点として、この作品には明確な悪役がおらず、ラスボスも憎悪と怨念の権化という概念的な存在であるのが素晴らしい。BotWは誰かを憎む物語ではなく、厄災、言い換えれば困難に立ち向かっていく人類の素晴らしさを描いた作品であることを表している。
あと、ウツシエを全部回収した後のEDのムービーが本当に最高……あのシーンのためにゲームをプレイしていたと言っても過言ではない。ゼルダ姫のことが本当に大好き。
アクタージュ
色々なことがありこの作品について語ることが半ばタブーになってしまった節はあるが、読んだときの感動は嘘では無かったし、今でも大好きな作品。
残念ながら未完ではあるが、自分としては夜凪景の作品としてではなく百城千世子の物語だと解釈すれば12巻時点で完結していると考えている。やっぱり12巻の百城千世子と夜凪景の会話が本当に大好き。
アクタージュは役者をテーマにした物語であり、役者とはカーテンコールまで架空の人生を演じる存在であるが、アクタージュに登場するキャラクタ達の人生は物語ではない。カーテンコールは自らの生を終えるまで続くし、物語であれば終わってしまうような最高の瞬間が訪れたとしてもそこで終わらずにどこまでも人生は続いていく。だからこそ辛く、美しいということを自覚した百城千世子のこれからの人生を追いかけることはできなくなってしまったことが残念だが、それでも信じることができるような兆しを12巻で描いてくれたことを本当に感謝しているし、恐らくずっと好きな作品であり続けると思う。
ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 第6話 『笑顔のカタチ(〃>▿<〃)』
ラブライブ!シリーズは初代の2期を途中で見るのをやめてしまったのだが、第3作目である虹ヶ咲。
『あなた』と『わたし』の物語を丁寧に丹念に描いている全話通しての完成度の高さももちろん凄いのだが、今まで見てきたアニメの単話の中でも5本の指に入るほど感動した回があるので、単話としての凄さを評価させていただきたい。
自分が1番好きな回は天王寺璃奈のメイン回である6話「笑顔のカタチ(〃>▿<〃)」だ。これは内に秘めた感情を表情として表に出すことができない璃奈の苦悩を描くといった回だが、この話の凄いところはその苦悩に対して表情を作れるようになろう、と対症療法で対処するのではなく、表情が作れないのは個性である、と肯定するところにある。
通常アイドルというものは自らの容姿や愛嬌であったり優れているところをアピールポイントとして活動を行っていくのが普通だと思うが、この作品では璃奈の無表情という欠点をアピールポイントにしてしまう。自身で表情が作れないのであれば表情を作り出す電光掲示板のようなガジェット、通称璃奈ちゃんボードを装着し感情をアウトソースしてしまえばいい。そうすることによって自身の表情は見えなくなってしまうが、内に秘めた感情は変わることはないのだからなにも問題はない。顔が見えないアイドルというのは一般的ではないが、それは璃奈の個性だ。
話中にて披露されたライブシーン、盛り上がりが最高潮になった瞬間、ボードの下で天王寺璃奈は微笑む。その瞬間、ファンが見ているボードの表情もきっと同じなのだろう。歌った曲は『ツナガルコネクト』。歌詞で璃奈の感情すべてが表現されている。
チガウスガタ チガウカタチ なのにどうして
オナジキモチ!!(⸝⸝>▿<⸝⸝)
本当に、本当に凄すぎる。
ATRI -My Dear Moments-
ビジュアルノベルゲーム(全年齢)。
正直なところこの作品に関しては正しい読み方をしていないような気もするが、自分なりの解釈を通してとても感動できた作品なので選出した。
人生レベルに影響を受けた愛読書の一つに長谷敏司のBEATLESSがあるのだけれど、そこで描かれたアナログハックという概念を信奉しているのでおそらくボーイ・ミーツ・ガールモノとして作られたこの作品を自分は完全に被造物SFとして読んだ。
アナログハックとは、「人間のかたちをしたもの」に人間がさまざまな感情を持ってしまう性質を利用して、人間の意識に直接ハッキング(解析・改変)を仕掛けることです。
そもそも人の形をしたロボットに感情が芽生えるという展開を看過できない、という悪癖が自分にはあるが、それを踏まえてこの作品の欠点というつもりは一切ない。たとえアトリに心が無かったとしても、その振る舞いに夏生が救われ未来へと進む決意の元になっているのであればそれでいいからだ。ロボットを差別しているのではなくそもそも自分は人間に心があるということすらも信じていないので、心とかいう耳障りの良い言葉で括れないような尊い交流であった、という事実に感動したのだと思う。
オレンジ・イズ・ニュー・ブラック 女子刑務所での13ヵ月
実話を基にしたノンフィクション作品。Netflixでドラマ化もしているらしい。
果たしてノンフィクションはストーリーなのかという気持ちもあるのだがそれはひとまず置いておいて、本当に面白い本だった。
タイトルから分かるように女子刑務所での生活を描いた本なのだが、とにかく文章が素晴らしい。まちカドまぞくの作者である伊藤いづも先生のインタビューに書かれていた日常系の定義の話が本当に好きなのだけど、この作品はその定義そのものだ。
「日常系」ってよく使われる言葉ですけど、それは何も事件が起こらない話という意味ではなく、どれだけ日常からかけ離れた世界であっても人である以上避けて通ることができない普遍的な日々の営み、それを通して変化していく心の機微や関係性に焦点を当てた作品を「日常系」と呼ぶのではないでしょうか。
どんな環境であったとしても日常は続いていき、同じ受刑者との間で変わっていく関係性が生命力に溢れた文体で描かれていく。
一番好きなエピソードの一つに主人公であるパイパーと同じ作業所で働いていたジョイスの出所が決まり、出所前パイパーに髪を染めることを頼むシーンだ。パイパーが刑務所に収監されてからずっと信頼関係を育んできた二人だが、ジョイスはさばさばした性格もあり二人のやり取りはどこかクールなもので、そういったお願いをするような性格ではない。実際に劇中でそのお願いにパイパーはショックを受けるのだが、それを受けたジョイスのセリフが本当に最高。
「あんたくらいしかまともにできそうもないだろ」と、彼女はぶっきらぼうで事務的に付け加えた。
あと個人的に好きなのが、女子刑務所の中では刑務所内限定のエス的な関係性が蔓延っている、という下りが女性同士の巨大な情緒が描かれる漫画のようで事実は小説より奇なりで良かった。ドラマも気になるのでいつか見たい。
異世界迷宮の最深部を目指そう
もともと小説家になろうにて連載されているいわゆるなろう小説。
https://ncode.syosetu.com/n0089bk/
読み始めたら信じられないくらいドハマリしてしまい、一時期寝食以外すべてこの作品に支配されてしまったくらい面白い小説。まだ未完かつ現在進行系で最終章が連載されている。
作品の命題はこれも正しく人間賛歌を超えた人類賛歌で、それぞれの登場人物の人生を肯定する物語だ。
この作品に関して書きたいことがめちゃくちゃあるが、どこから言語化すればいいのかわからない程に巨大な物語で考えているうちにもうどうすることもできなくなってしまったので諦めて特に好きな設定についてさらさらと書いておこう。
この作品はいわゆるなろう小説なので、なろう系の文法に則り剣と魔法のハイ・ファンタジー世界が舞台だ。そんな世界において呪文の詠唱という儀式は空気のように当たり前に存在するものだが、その呪文の詠唱が本当にカッコいい。
いぶそうの世界の呪文とは、自らの人生や想いを読み上げるのと同義で、その力が強ければ強いほどに強力な魔法が発動する。いわゆるボス格のような扱いの『理を盗む者』という役割を持ったキャラクタが何人か存在するのだが、そのキャラクタ達は戦いの中で斃れ、その死の間際や歩んできた人生に対して悔恨や怨嗟や心残りを抱えており、その想いはそのまま呪文としてポエトリィに表現される。正しい意味で厨二病的ではあるがそれがもう恐ろしく洗練されており、しかもハリボテではなく全てに意味があるので本当に格好いい。『世界』と書いて(わたし)とルビを振る作品をオタクは全員好きだと思うがいかがだろうか。
文庫本換算で20冊超えという尋常ではないほどに長い物語ではあるが、それが気にならない程に素晴らしい作品だと思うので気になった方はぜひ読んでほしい。とりあえず3章まで、可能なら6章、可能なら全て……
選外の作品
アニメだとSHOW BY ROCK!! ましゅまいれっしゅ!!は本当に良かった。放送前PVでのキャッチコピィである『これは誰にでも起こる とてもありふれた わたしたちだけの物語』が作品を完璧に表している。
あとはストライクウィッチーズ ROAD to BERLINは1期2期の陣地防御ではなくベルリン奪還という目的があるとこんなに違うのかと驚くほどに面白かった。502も好きだがやっぱり501が好きなんだな、自分は……
漫画では2.5次元の誘惑が本当に良かった。物語に救われる人間を描いた素晴らしい物語。
あとは私の百合はお仕事です!も人間の感情を取り扱った物語として白眉。最終的には他人を通して本当の自分を愛することができる物語になるといいなあ。
小説はあまり読めなかったが辻村深月のハケンアニメがめちゃくちゃ良かった。物語に真摯に向き合う人間を作り手と読み手両方から描いてくれて本当に嬉しい。
ノンフィクションだと幻獣ムベンベを追えと誰が音楽をタダにした?──巨大産業をぶっ潰した男たちが2020年ベスト。
ノベルゲームでは君と彼女と彼女の恋。はやっぱり大好き。プレイ当初は難しい気持ちになっていたが最終的に肯定できるようになった。前述のスマガと限りなくテーマは同じでただ露悪的な作品であっただけだと思えるようになったので。
ソーシャルゲームではノクチルというユニットが新たに実装されるタイミングでアイドルマスターシャイニーカラーズにも触れた。
このゲームはイベントシナリオがとにかく白眉で、前述のノクチルのイベントシナリオである天塵やイルミネーションスターズのくもりガラスの銀曜日等々、思い出すだけで目が潤む素晴らしい物語が何本もあった。天塵は世界がどう思おうと自分を貫くというスタンスのキャラが大好きなので本当に良かったなー。シャニマスはユニットごとに命題や所属するユニットへの視座が違うのが素晴らしいなと思っていたらキャラクタ毎に違うシナリオライターがいるとのこと。クトゥルー神話か?個人的にアンティーカとノクチルはそれぞれのスタンスが対極にあると思っているので特にこの2ユニットが好き。
樋口円香というキャラクタに対して言いたいことがめちゃくちゃあるので来年気が向いたらシャニマスについての記事も書きたい。UNTITLEDを読んで樋口円香の感情が本当にわからなくなってしまったので……
映画も何本か心に残った作品があったはず……なのだが考えても一切浮かばなかったせいでオタクそのもののような十選の選出になってしまい本当に恥ずかしい。
2020年はパーソナル・コンピュータ・エッチ・ビジュアル・ノベル・ゲームにハマってしまいこれに多大な時間を取られたせいで触れた物語の数が相対的に減ってしまったような気がする。改めて見返すとノベルゲームに感動している割合が余りにも多いがアニメ1クール約6時間や漫画1冊30分に比べてノベルゲームは1作に少なくとも10時間はかかるのだから思い入れがどうしても高くなるのでこれはしょうがないな、と思う。
来年は色々な媒体の物語に触れられるようにしたい。時間は有限だが……
*1:プレイ後に読んだロスタンのシラノ・ド・ベルジュラックはなんだかんだ普通に楽しく読めたので良かった